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さて、この曲はなんて言ってるのだろう

英語は苦手ですが、洋楽を和訳しながらあれこれ意味を調べたり考えたりするのは好きなので、その勢いで書いています。意訳と偏見だらけですが、ご容赦ください。

The Anthem / Good Charlotte

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Lyrics&訳

It's a new day, but it all feels old

It's a good life, that's what I'm told

But everything, it all just feels the same

 

新しい日だとさ。どこがだよ

イイ暮らしなんだと。周りが言うには

だが俺に言わせりゃ、「停滞」の一言で片付いちまうな

 

At my high school, it felt more to me

Like a jail cell, a penitentiary

My time spent there only made me see

 

高校生活。余計悪ぃや

まるで牢屋だ。ム所の中のな

まあでも、ここで過ごして見て分かったよ

 

That I don't ever wanna be like you

I don't wanna do the things you do

I'm never gonna hear the words you say

And I don't ever wanna

 

お前みてぇには絶対ぇなりたかねぇ

お前と同じことはやりたくねぇ

お前のいう事は二度と聴きたくねぇ

そうさ絶対ぇゴメンだ

 

I don't ever wanna be you

Don't wanna be just like you

What I'm sayin' is, this is the anthem

Throw all your hands up

You, don't wanna be you

 

お前の生き方なんざ絶対ぇゴメンだ

お前みたいにゃ絶対ぇならねぇ

何が言いてぇかってとだな、それこそが俺たちの誇りなんだ

さあ、両手を思いっきり振り上げようぜ

お前、今の自分がイイだなんて思ってんじゃねぇよ

 

Go to college, a university

Get a real job, that's what they said to me

But I could never live the way they want

 

大学だとか、エリートだとか

真っ当な仕事だとか、皆そんなことばっかり言いやがる

だが、そんなお望みの人生なんざまっぴらゴメンだ

 

I'm gonna get by and just do my time

Out of step, while they all get in line

I'm just a minor threat, so pay no mind

 

俺は俺だけの生き方でやってくさ

皆がおキレイに並んでる間に、他のどっかに一足お先だ

大してお前らの邪魔にはならねぇよ。気にすんな

 

Do you really wanna be like them

Do you really wanna be another trend

Do you wanna be part of their drill

'Cause I don't ever wanna

 

お前、ホントにアイツ等みてぇになりてぇか?

ホントに世の中に流されるだけでいいのか?

ホントに何かの機械の歯車でいいのか?

だったら、俺は絶対ぇに

 

I don't ever wanna be you

Don't wanna be just like you

What I'm sayin' is, this is the anthem

Throw all your hands up

You, don't wanna be you

 

お前にだけは絶対ぇなりたくねぇ

お前みてぇにだけはな

これは俺等なりの讃歌だと思ってくれ

その手を突き上げるんだ

お前は、今変わらなきゃいけねぇ

 

Shake it once, that's fine

Shake it twice, that's okay

Shake it three times, you're playing with yourself again

 

見方を変えろ。そうだ、いいぜ

今までを疑え。それでいいんだ

常識なんざクソくらえだ。取り戻せよ。「お前」ってモノを

 

You, don't wanna be just like you

What I'm sayin' is, this is the anthem

Throw all your hands up

Y'all got to feel me, sing if you're with me

 

お前は、今のお前になっちゃいけねぇ

言ってるだろ、これは俺たちの魂の歌だ

拳を上げるんだ

解かったんなら一緒に唄おうぜ

 

You, don't wanna be just like you (be just like you)

This is the anthem throw all your hands up

Y'all got to feel me, sing if you're with me

 

そうだ、そんな殻なんかぶち破っちまえ

俺達の魂の叫びだ、両手を突き上げろ

解かってんだろ、一緒に叫ぼうぜ

 

Another loser anthem (whoa)

Another loser anthem (whoa)

Another loser anthem (whoa)

Another loser anthem

 

俺もお前も

負け犬の一人

そんな俺等を

誇らしく叫ぼうぜ

 

この曲について

 日本でもよく、代わり映えしない日々を「判で押されたような毎日」と表現することが有りますが、それを徹底的に批判した曲のようです。が、批判の矛先はそんな毎日が送られている世の中と言うよりも、そんな世の中に流されてしまっている一人一人に向けられているようですね。そして、その一人一人と言うのが、聴き手側である我々なのかなと。

 

 言われた通りに進学して、望まれるままに安定した職業につき、特にはみ出すことも無く横並びに生きている。そしてそれが良い生き方だと教わる……まあ、大抵の人は何かしら心当たりのある生き方でしょうね。

 

 しかし、そんな我々みたいに、俺はなりたくないと歌い手に言われてしまいます。これを聴いた時、上記のような何の変哲もない毎日を送っている人には「私だって本気でなりたくてなったわけじゃないわい」という気分になるでしょうね。そしてその上でサビの最後に、本当にあんたは今のあんたのままでいいのかという問いが畳みかけられることになります。

 

 普通とか常識めいたことはどこかに置いといて、自分自身が本来どういう人間で何を望んでいたのかを思い出し、それを堂々と誇ればいいと言うのがこの曲のコアとなるメッセージと思われます。そして、その自分に忠実に生きていられる人を讃える歌が、この「The Anthem(讃歌)」というタイトルになるのかなと思います。

 

 話は変わりますが、個人的にこのサビに使われている歌詞とメロディの運びは面白いなと思います。Bメロとサビを繋げた場合「I don't ever wanna be you, don't wanna be just like you」、つまり「俺はお前みたいにはなりたくない」という自分の姿勢を宣言する言葉になりますが、終盤のサビ部分だけを切り取った個所は「You, don't wanna be just like you」となり「お前、今のお前のままでいたいだなんて思うな」という、相手への警告へと変化します。歌詞を変えなくとも、繋ぎを変えるだけで意味が変わると言うのは、あんまり他には無い手法じゃないでしょうか。

 

 さて、この曲は2002年にグッド・シャーロット(Good Charlotte)によってリリースされた曲で、アルバムThe Young And The Hopelessに収録されています。このブログで以前ご紹介したMakes No DifferenceBelieve同様、エリート・ビート・エージェント(Elite Beat Agents)という音ゲーにも収録されており、僕がこの曲を知ったきっかけとなったのもこのゲームです。

 


Good Charlotte - The Anthem

 

 また、なんでそうしたのかはよく覚えていませんが、僕が学校の課題以外で、洋楽の歌詞を初めて自力で全訳したのはこの曲だったので、個人的にはちょっと思い出深い曲です。(当時結構苦労したので、じゃあ次に他の曲も訳してみよう……という感じには繋がりませんでしたが)

 

 余談ですが、gleeで「Anthem」がテーマとなった回があったので「お、The Anthem歌われるかな」と、こっそり期待したのですが、歌われずにがっかりした記憶が有ります(笑)

 

訳、言葉について

 まずタイトルの「Anthem」は一応「讃歌」と訳されるのですが、個人的にはこの言葉を綺麗に表す日本語の単語は無いのではないかなと思います。あくまで何となくですが、「讃える歌」と言うよりは「誇る歌」と言った方が、ニュアンスには忠実に思えます。ですが「誇歌」なんて言葉も無いので、仕方なく「讃歌」という単語で代用しているような、そんな気がします。

 

 Penitentiaryは「刑務所」の事ですが、物凄く紛らわしいことに、Penitentiallyという言葉もあります。こちらは「悔やまれる」という意味ですが……聴き分け出来る気がしません。(まあ、一応名詞か副詞かの違いが有るので、語順で判断できるのかもしれないですが)

 

 Pay no mindは、Pay mindで「気にする」とか「構う」と言う意味なので、反対の「気にするな」「構わないでくれ」という意味になります。

 

 Part of their drillのdrillは、地面に穴を掘るドリルではなく「定められた手順」という意味の方のドリルかなと思います。つまり、Part of their drillで、「世の中を正常に回す為の一つの部品」というようなニュアンスになるのかなと。

 日本語でも問題集を意味するドリルが有りますが、これはこの「定められた教練手順」のニュアンスに則った言葉かなと思います。

 

 Shakeはこの場合「振る」よりも「振り払う」のニュアンスで訳せばいいのかなと思います。振り払うというニュアンスを正確に押し出したい場合は「Shake 何々 out」なのかもしれませんが、Shake単体でもこの「振り払う」というニュアンスは内包しているようです。