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さて、この曲はなんて言ってるのだろう  <旧館>

移転しました 移転先はこちら↓

One Love / Bob Marley

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近々閉鎖しますので、こちらでご覧ください↓

http://sate-konokyokuwa.blog.jp/2017-03-15.html

Lyrics&訳

One Love. One Heart

Let's get together and feel all right.

Hear the children cryin' (One Love)

Hear the children cryin' (One Heart)

Sayin' give thanks and praise to the Lord and I will feel all right

Sayin' let's get together and feel all right. Wo wo-wo wo-wo

 

愛が一つ。心が一つ

だったら集めて沢山にしよう。そっちの方がいいだろう

ほら、子供達の鳴き声が

君の耳に聴こえてきたら

教えてあげよう。主を讃える心があれば、きっとこの先大丈夫だよって

言ってあげよう。一緒にいれば寂しくないよって

 

Let them all pass all their dirty remarks (One Love)

There is one question I'd really love to ask (One Heart)

Is there a place for the hopeless sinner

Who has hurt all mankind just to save his own beliefs

 

一度罪を犯したら、その人はもう終わりなのかな

教えてくれないか。僕はまだこの問いに答えが出せないんだ。

この世のどこにも、咎人の居場所は無いのかな

その咎は信じる者の為の、仕方がなかった物だとしても?

 

One Love. What about the one heart? One Heart

What about - ? Let's get together and feel all right

As it was in the beginning (One Love)

So shall it be in the end (One Heart)

All right.

Give thanks and praise to the Lord and I will feel all right.

Let's get together and feel all right.

One more thing.

 

孤独な愛。愛だけじゃないな。心も独り

だったら、皆で寄り添おう。そうすればきっと温かい

初めからこうだったみたいに

終わりを迎える日までずっと

そうさ

主にこの喜びを伝えよう。きっと気分も落ち着くさ

さあ、みんな一緒に集まろう。誰かがいれば怖くないよ

 

Let's get together to fight this Holy Armagiddyon (One Love)

So when the Man comes there will be no, no doom (One Song)

Have pity on those whose chances grows thinner

There ain't no hiding place from the Father of Creation.

 

皆心を一つに合わせて、この聖戦を生き抜こう

絶望なんてすることない。神様がきっと味方する

恵まれることの無かった人にも、その救いの手を差し伸べよう

例えこの世の何処に居ようと、彼は皆を見ているよ

 

Sayin' One Love. What about the One Heart? (One Heart)

What about the - ? Let's get together and feel all right.

I'm pleadin' to mankind (One Love)

Oh, Lord (One Heart) Wo-ooh

Give thanks and praise to the Lord and I will feel all right;

Let's get together and feel all right.

Give thanks and praise to the Lord and I will feel all right;

Let's get together and feel all right.

 

一つの愛を高らかに。その一つの心も重ねて

皆で叫ぼう。こっちにおいで、一緒に居れば笑顔も生まれる

心の底からお願いするよ

主もこの声を聴いてくれ

今ここにいることを喜び合おう。僕はそれだけで嬉しいんだ

一人一人が集まれば、だんだん気持ちが楽になる

今生きていることを讃え合おう。もう、恐れる物など何も無い

一人一人が寄り合えば、ほらもう寂しくないだろう

 

この曲について

 前回の、聖書をからかったと思われる曲からは一転して、ちょっと宗教感の強めのチョイスとなりましたが、世の中の行き場を無くして彷徨っている人たちに対して、居場所が無いなんてことない、独りになることないと呼びかける歌です。そして一方で、独りの人を独りのままにしておいてはいけないと、周りに呼びかける歌でもあります。

 

 この歌は、曲調こそ明るくてゆったりと軽快な調子ですが、のっけから、罪を犯した者はただ世の中から捨てられればそれで良いのかと鋭く問いかけます。そして、彼らは彼らなりに大切な物、守るべきものがあり、その為に否応なく手を汚さざるを得なかった、まずそこを理解してあげるという道はないかということを伝えています。

 

 そして、そんな理解が得られていない人たちを例えた言葉が「One Love」であり「One Heart」なのかなと思います。つまり、愛も優しい心も持っている、けど不運にも孤立してしまっている人。という表現かなと。しかし、そんな人たちも集まれば、必ずTwo LovesになりFour Heartsになり……Many Loves、Many Heartsになりますね。愛も想いもいっぱいあったら、それはとてもいいことじゃないか……と、とてもシンプルな理屈を言っているように思えます。そして、そんなシンプルな考えだからこそ、温かみがあるように思えます。

 

 さて、この曲はボブ・マーリー(Bob Marley)によって1977年に歌われた曲です。ボブ・マーリーと言えばレゲエの神様ですね。このOne Loveも、レゲエ・ミュージックの代表曲の一つに思えます。特にジャマイカで愛されているようですね。

 

 色んな人に歌われている曲ですが、宗教的なメッセージ性も強く持っている為、ゴスペルクワイヤーを初め、人種を問わず様々なコーラス隊によってもよく歌われる曲です。肌の色を問わない世界を望んだボブ・マーリーとしては、そのように歌われることを望んでいるかもしれないですね。

 


One Love Bob Marley official video (HD)

 

 また、この曲はGleeのSeason2にて、パックとアーティのデュオで歌われます。刑務所から出所したパックが、善い行い(?)をしようとして彼女のいないアーティにナンパ指導を施しますが、その為の資金として寄付を募る為に歌ったのがこの曲です。過去の過ちなんて忘れてやろうぜというメッセージは、まあ確かにこの時のパックにはぴったりかもしれませんが、それを君自身が歌っちゃダメでしょう(笑)

 


glee - one love/people get ready full performance official music video

 

訳、言葉について

 Doomというのは、これ単体で「もう終わりだ」という破滅感を表す言葉ですが、いわゆる「最後の審判」という意味合いもあります。それにNoがついているので、「絶望することは無い」という意味合いで訳しました。

 

 Praiseは「称賛」と訳せますが、日常生活の中においてというよりは、どちらかと言うと特にこういった神様や王様を讃える時にこそよく使われるフレーズのような気がします。

 

 Pleadingは、Pleadの現在進行形で、「弁論する」「訴えかける」という意味から「嘆願する」という意味でも使われるそうです。今回は、この「嘆願する」のニュアンスを押し出して訳してみました。

 

The Weight / The Band

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近々閉鎖しますので、こちらでご覧ください↓

http://sate-konokyokuwa.blog.jp/2017-03-10.html

Lyrics&訳

I pulled into Nazareth, was feelin' about half past dead

I just need some place where I can lay my head

"Hey, mister, can you tell me where a man might find a bed?"

He just grinned and shook my hand, "no" was all he said

 

ナザレに来たときゃ、俺は半分死にかけてたな

ま、せめて、横になれる場所くらい欲しいもんだと

「おい、ちょっとそこのあんた。ゆっくり眠れそうな場所は無いもんかね」

奴は俺の手を握り「んなもんねぇよ」ってニカッと笑いやがんのさ

 

Take a load off, Fanny

Take a load for free

Take a load off, Fanny

And you put the load right on me

 

積み荷を降ろせ、このぐうたらめ

持っててもいいが金にはならんぜ

そんな荷物は降ろすんだ

俺が引き受けてやるからよ

 

I picked up my bag, I went lookin' for a place to hide

When I saw Carmen and the Devil walkin' side by side

I said, "Hey, Carmen, come on let's go downtown"

She said, "I gotta go but my friend can stick around"

 

ドロンする為に鞄一つで彷徨ってたら

カルメンが毒物みてぇな奴と並んで歩いてるのを見ちまった

俺は言ったね。「おいカルメン。俺と一緒に下町にでも繰り出さねぇか」って

アイツは言ったさ。「行きたいわよ。でも相方が離れてくれないの」ってな

 

Take a load off, Fanny

Take a load for free

Take a load off, Fanny

And you put the load right on me

 

重かないか、ろくでなしさんよ

んなもん持ってても一文にもならんぜ

ここで降ろして行けよ

で、俺の背中にでも乗っけちまいな

 

Go down, Miss Moses, there's nothin' you can say

It's just ol' Luke and Luke's waitin' on the Judgment Day

"Well, Luke, my friend, what about young Anna Lee?"

He said, "Do me a favor, son, won't you stay and keep Anna Lee company?"

 

行け、モーゼ女史さんよ。もう、あんたが言うべき言葉は何もないだろ

彼の大いなるルカは、審判の日をただ待つのみなのさ

「なあ、ルカ。お前、残されたアンナはどうするつもりだ?」

奴は言ったさ「頼みがある。お前、あの子と添い遂げてくれないか」ってな

 

Take a load off, Fanny

Take a load for free

Take a load off, Fanny

And you put the load right on me

 

背中から降ろせ、お人よしめ

持ってったって損するだけだ

いいから降ろせ。降ろしてけって。

俺が持ってきゃいいんだろ

 

Crazy Chester followed me and he caught me in the fog

He said, "I will fix your rack if you'll take Jack, my dog"

I said, "Wait a minute, Chester, you know I'm a peaceful man"

He said, "That's okay, boy, won't you feed him when you can"

 

今度はイカれたチェスターが霧に紛れて俺を掴んだのさ

「この犬、ジャックってんだ。連れてかねぇか。オメェん家の棚を直してもいいぜ?」

俺は言ったよ「おいおい、チェスター。オレ様を一体誰だと思ってるんだ?」

奴は言ったさ「そうこなくっちゃ。なるべくで良い。餌だけは食わせてやってくれな」

 

Yeah, take a load off, Fanny

Take a load for free

Take a load off, Fanny

And you put the load right on me

 

ああ、そうだ、置いていけ。お調子もん

お前に必要なもんだけ持っていけ

重いだろ。降ろしていきな

俺が持つ分には構わないからさ

 

Catch a cannonball now to take me down the line

My bag is sinkin' low and I do believe it's time

To get back to Miss Fanny, you know she's the only one

Who sent me here with her regards for everyone

 

特急列車に乗せちゃくれないか。今すぐ連れてって欲しいんだ

俺の鞄も重くなりすぎた。まあ、そろそろ潮時だろうな。

何がって、帰るんだよ。アイツんとこに。知ってるだろ。アソコは最高だ

言ってみりゃ、俺はアソコからこうやって、お前らの目の前に遣わされたようなもんだしな

  

Take a load off, Fanny

Take a load for free

Take a load off, Fanny

And you put the load right on me

 

さあ、荷物を降ろせ、野郎共

そんな荷物は何の得にもならねぇ

そんなムダに重てぇモンなんてなぁな

俺に預けちまって楽になりな

 

この曲について

 今までの訳の中で一番苦労したかもしれません。いやはや何とも掴みどころのない曲ですね。軸になるメッセージは「気楽にいこうぜ」とか「重い荷物は降ろしてしまっても良い」と言った、しんどい心を楽にしてくれるものだと思うのですが、それを構成する各々の要素が何せ意味が深いんだか浅いんだか訳が分かりません。

 

 その最たるものが、固有名詞の多さですね。個人名(犬を含む)だけでも、カルメン(Carmen)、ミス・モーゼ(Miss Moses)、ルカ(Luke)、アンナ・リー(Anna Lee)、チェスター(Chester)、ジャック(Jack)、そしてミス・ファニー(Miss Fanny)と、7名も登場しています。

 

 そしてまた、妙に聖書に因んだ名前が見え隠れするのが、余計に色々勘繰ってしまいたくなりますね。1番に出てくるナザレ(Nazareth)と言えば、ナザレのイエス、即ちイエス・キリストに縁のある地ですし、ルカは使徒の一人、そしてアンナはそのルカの福音書の中に登場する人物です。

 

 ただ、とりあえず訳を進めてみて感じたのは、どうもこの曲は聖書の内容を引用したり、なぞらえたりしているのではなく、単に聖書をからかっているんじゃないかなと。使徒であるルカに対して、My friendなんてフランクに語り掛けてますし、予言者アンナと結婚してくれなどと頼まれますし、だいたい本来男であるモーゼの名前を取ってミス・モーゼって、どう考えても悪い冗談でしかないですね。

 

 それはさておき、各章に登場する人物は、何かしら皆悩みを抱えています。離れたくても離れられない悪友のおかげでどこにも行けないカルメン、娘(と思われる)アンナを残してこの世を去ろうとしているルカ、飼い続けられなくなった犬、ジャックの始末に困るチェスター。そんな彼らを縛り付ける悩みを、この主人公は「俺が肩代わりしてやる」と言って、彼らの悩みを預かり、心の負担を取り除いてあげます。

 

 この人々の心の重荷を取り除くと言う行動を見る限り、ナザレの地名から考えても、何だか主人公=キリストっぽい感じがしますね。

 

 ですが、です。この主人公、それらを引き受けすぎて重くなりすぎた自分の荷物も、それはそれで最終的にはミス・ファニーに肩代わりして貰えばいいやって思っているようですね。この辺り、ちょっとお気楽気質が見え隠れします。

 

 そして、じゃあこのミス・ファニーってのは何者かと言う話になるのですが、耳でミス・ファニーと聞けば、単に自分の悩みとかを聴いてくれる女性がいるんだろうなと捉えられると思います。ですが、ここは人名のFannieではなくFannyです。Fannyは、言ってしまえば「お尻」ですとか、ともすれば「女性器」を意味する名詞で、それにMissを付けて人名っぽくしていることになります。・・・なるほど、確かに彼をこの世に送り出した張本人ですね。

 

 しかしまあ、そうなるとこの主人公は何というか「色々しんどくなってきても、まあ、一発ヤってスッキリすれば忘れられるだろ」っていう、かなりのーてんきな考えの持ち主なんじゃないかなぁと。で、それが、人々の心の重荷を肩代わりして取り除くと言う、言わばキリストを彷彿とさせる行動とっている人とイコールとなるわけでして……まあ、多分ここが一番の聖書のおちょくりどころなのかなと。つまり、キリストが人々の苦痛を取り除いたのは本当かもしれないけど、高潔な精神を持っていたかは疑わしいもんで、むしろこんなケセラセラでお調子モンな性格が幸いして、たまたま人々の助けになっていた……って方が現実的じゃね?という、俗物的なリアリティを聖書に持ち込んだように思えます。なかなか罰当りな曲ですね。

 

 ただ、この曲のメッセージの軸は、先ほども書いた通り「重い荷物は降ろしてしまえ」です。ではその重い荷物とは何かという話になるのですが、ここでは恐らく、「良心」ですとか「モラル」、「善と悪の概念」といった物が特にそれに当たるのかなと思います。通常は美徳とされながらも、見方によっては心を縛りつけてしまい、思ったように身動きが取れなくなる。そんな既成概念を「The Weight」と題し、そんなものは一旦手放してみたら?と聴き手に伝える為に、敢えてその象徴となる聖書をからかって見せたのかも知れません。そう考えるとやっぱりそれなりに深い意味を持っているのかなぁと。考えすぎですかね。

 

 さて、この曲はザ・バンド(The Band)によって1968年にリリースされた曲ですが、翌年アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)にカバーされており、どうもこちらの方が売れてしまったようですね。RESPECTと言い、この曲と言い、アレサが歌うと本家より売れてしまうと言う(笑)

 


The Weight - The Band (lyrics)

 


The Weight - Aretha Franklin (1969)

 

 本家こそ売れ行きはそこまで伸びなかったようですが、カバーしているアーティストはアレサだけに留まらず、様々なアレンジを施されて色んな人に歌われています。日本でも・・・あ、忌野清志郎さんが歌われてますね。(正確には、石田長生さん、忌野清志郎さん、三宅伸治さん、藤井裕さんの4人で歌われています)うーん、忌野清志郎さんがこの曲を歌うことに妙な納得感があるのは僕だけでしょうか……。

 

 曲の詳細な内容はともかく、生きてて何だかしんどくなったり面倒くさくなったりした時にはうってつけの曲なのではないかなと思います。

 

訳、言葉について

 まず、上記でFannyを女性器と訳しましたが、別の意味で「ろくでなし」とか「怠け者」とか「穀潰し」といった意味でも使われるそうです。なので、サビの部分のFannyは、こっちの意味で訳しました。

 

 Take a load for freeですが、普通に訳すと「タダで運んでくれ」という意味になります。が、これだと前後の文の繋がりが意味不明になるので、ニュアンスとしては「運ぶならタダで運んでいけ。金は払わん」という意味合いで捉えた方が自然かなと思います。そこから「運んだところで得にならないぞ」という感じに派生させてみました。

 

 3章にGo down Miss Mosesといフレーズが突然出てきますが、これはゴスペルソングに「Go down Moses(行け、モーゼよ)」という曲があり、恐らくこれのパロディーではないかと思われます。なお、Go downは「行け」の他に「控えおろう」のようなニュアンスも持っているようです。どっちで訳そうかと迷ったのですが、元ネタがあるパロディーであることを重んじて、前者を採用しました。

 

 また、同じく3章にWhat about young Anna Lee?という言い回しが登場しますが、What about ○○で「○○はどうだ?」とか「○○についてはどういう腹積もりなんだ?」というざっくりした問いかけに使えるようです。ThinkとかFeelとか使わなくていいんですねぇ……

 

 3章が続きますが、Do me a favorは、直訳すれば「私に親切にしてくれ」となり、それが転じて「頼みがあるんだが聴いてくれないか」というニュアンスに派生するようです。

 

 最後に出てくるCannonballは、一般的には大砲の玉ですが、特急列車を表す俗語として使われることもあり、今回はこちらかなと思います。

 

※2017/03/11 明らかな誤訳があったので訂正しました。

Book Of Days / Enya

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近々閉鎖しますので、こちらでご覧ください↓

http://sate-konokyokuwa.blog.jp/2017-02-28.html

Lyrics&訳

One day, one night, one moment,

My dreams could be, tomorrow.

One step, one fall, one falter,

East or west, over earth or by ocean.

One way to be my journey,

This way could be my book of days.

 

一日、一夜、ほんの一瞬

私の夢はもう、明日にでも

一歩、一退、揺れる一事

東へ西へ、地も海も越え

一路、それが私の旅路

そして、綴られゆく一頁

 

(O la go la, mo thuras,)

(An bealach fada romham.)

(O oiche go hoiche, mo thuras,)

(Na scealta nach mbeidh a choich.)

 

繰る日々こそ、我が旅路なり

我が前に在るは遠き路なり

繰る夜もまた、我が旅路なり

其が物語、永遠に続かじ

 

No day, no night, no moment,

Can hold me back from trying.

I'll flag, I'll fall, I'll falter,

I'll find my day may be,

Far and away,

Far and away.

 

病める日、凍てる夜、惑える時も

挑む私を止められはしない

項垂れ、崩れ、心震え

その先にこそ我が日が在ると

遙か先まで

遠く先まで

 

One day, one night, one moment,

With a dream to believe in.

One step, one fall, one falter,

And a new earth across a wide ocean.

This way became my journey,

This day ends together,

Far and away.

 

一日、一夜、ただ一時も

私は夢を忘れはしない

一榮、一落、臆する一景

日々また新たな大地と海原

彼らと共に今日を終えよう

今この時も、これから先も

 

This day ends together,

Far and away.

Far and away.

 

彼らを綴って、筆を仕舞おう

来る明日もまた、その先もまた

頁が尽きる、その日が来るまで

 

この曲について

 一日一日を旅、そしてまた本の一ページになぞらえて、それらを綴っていくことで、自分の旅路を辿った一冊の本が出来上がっていく……というイメージを描いた曲だと思います。

 

 この主人公は、毎日を夢に向かって生きているようですね。しかし大事なのは夢だけではなく、その過程で訪れた様々な場所、目にした光景なども全てひっくるめて、自分を成すかけがえのない物であるとしており、それがこの曲のメインとなるメッセージではないかなと思われます。

 

 そして、この曲にはアイルランド語(ゲール語?)で書かれた部分があります。ここの内容自体は英語の歌詞と殆ど変わらないのですが、一点だけ違う所として、旅の終わりを暗示している一文があります。それが、Na scealta nach mbeidh a choich.という部分で、それぞれの意味は

 

Na scealta・・・その物語
Nach・・・~ではない(英語で言うnot)
Mbeidh・・・~だろう(英語で言うwill)
A choich・・・永遠に

 

となります。なので繋げて見ると「その物語は永遠ではないだろう」となります。このアイルランド語の部分は主人公の独白のような物だと思われます。なので、この主人公はいつか終わりが来ることをちゃんと分かっていて、しかしだからこそ、今日この日、この一時をかけがえのない物として捉えられているように見えます。恐らく、a new earth across a wide oceanの件は、同じことが繰り返されている日など一日も無く、全てが二度と自分の前に訪れることのない貴重な時であるということを言っているのではないかなと思われます。

 

 そう言った、自分なりの一日の瑞々しさが綴られて行き、遠い先、終わりの日が来た時、それが一冊の本として完成するところまでを心に描きながら、この主人公は夢を追い続けていくんでしょうね。

 

 さて、この曲は1991年にエンヤ(Enya)によって作られた曲で、アルバム「シェパード・ムーン(Shepherd Moon)」に収録されています。日本では、エンヤというと大体Wild Child、Only Timeの2曲に並んで、このBook Of Daysを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか。

 エンヤにしては珍しくテンポ速め、押し強めな曲ですね。己の旅を綴る一冊を描く曲だけあって、壮大さと豊かさが入り混じった感じの作りになっています。

 


Enya - Book Of Days (video)

 

 久々に持っているエンヤの曲を流し聴きしていてこの曲に当たり、軽い気持ちで訳してみようかと思ったのですが、中にアイルランド語があって焦りました(笑)残念ながらアイルランド語は全く分からないので、ここだけはGoogle翻訳大先生に教えを請うて訳を書いています。本当、Googleって凄いですね……

 

訳、言葉について

 今回は特に難しい表現や言い回しは無いかなと思います。
Flagは通常「旗」ですが、動詞として読む場合「疲れる」とか「しおれる」という意味になるそうです。風が吹いていない時の旗のイメージでしょうか・・・勿論、旗を立てるという動詞としても使用できます。

 

 なお、アイルランド語の部分はそれらしく古語っぽく書いていますが、あくまで雰囲気重視で書いただけで、正式な古語の文法は良く分かっていません(おい)

Every Breath You Take / THE POLICE

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近々閉鎖しますので、こちらでご覧ください↓

http://sate-konokyokuwa.blog.jp/2017-02-25.html

Lyrics&訳

Every breath you take

Every move you make

Every bond you break

Every step you take

I'll be watching you.

 

君のどんな安らぎも

君のどんな行動も

君のどんな別れも

君のどんな進歩も

僕は見ているよ

 

Every single day

Every word you say

Every game you play

Every night you stay

I'll be watching you.

 

君のどんな孤独も

君のどんな言葉も

君のどんな遊びも

君のどんな夜も

僕は見ているよ

 

Oh can't you see

You belong to me?

How my poor heart aches with every step you take.

 

分からないのかい?

君は僕のものだって

君が離れていく度に、僕の弱い心をひどく傷める 

 

Every move you make

Every vow you break

Every smile you fake

Every claim you stake

I'll be watching you.

 

君のどんな活躍も

君のどんな裏切りも

君のどんな仮面も

君のどんな主張も

僕は見ているよ

 

Since you've gone I've been lost without a trace.

I dream at night, I can only see your face.

I look around but it's you I can't replace.

I feel so cold, and I long for your embrace.

I keep crying baby, baby, please...

 

別れてからは、君を追っていないと気が済まない

夢を見たけど、君の顔しか浮かんでこない

見回しても、君の変わらぬ心しかない

心が寒い。君を抱きしめたくて堪らない

泣いているんだ・・・ねぇ・・・

 

Oh can't you see

You belong to me?

How my poor heart aches with every step you take.

 

分かってくれないのかい?

君には僕しかいないんだ

君が足を進める度に、僕の弱い心がひどく苦しむ

 

Every move you make

Every vow you break

Every smile you fake

Every claim you stake

I'll be watching you.

 

君のどんな挑戦も

君のどんな性根も

君のどんな本心も

君のどんな心根も

僕は見ているよ

 

Every move you make

Every step you take

I'll be watching you...

 

I'll be watching you

 

君のどんな人生も

君のどんな未来も

僕は見ているよ

 

僕は見ているよ

 

この曲について

「君が手にする全ての安らぎ」というタイトルと、淡々としみじみとした曲調から、この曲はずっと、青春時代のひと夏の思い出を、じっくり感慨深げに思い返すような曲なのかなと勝手に思っていたのですが……結構とんでもない内容でしたね。どう見てもストーカーの曲です。

 

 読み解く限り、この主人公はYouに振られてしまったようですが、主人公はそれを受け入れられず、相手をこれからずっと見続けていこうとしているようですね。

 ということで、とにかくこの曲の歌詞は全て「I'll be watching you(僕は君を見ているよ)」に集約されます。タイトルがこれでないのが不思議なくらいですね。実際、邦題は「見つめていたい」となっており、この部分をタイトルに採用しています。

 

 そしてメインテーマは全て「Every ○○ you △△」の形式となっており、かつ全ての末尾が同じ韻を踏むという、徹底した韻文形式をとっているのが特徴的です。英語に慣れていない日本人から見ても、この統一感は心地よいと思います。

 

 ですが上にも書いた通り、この規則正しく書かれた言葉は全て「君を見ているよ」という想いに集約されています。

 

 まあ、恋した人と別れた後に「君を見ているよ」という言葉を送ったとして、それが一人の思い出の人への「いつか幸せになってね」というメッセージであれば、何の問題も無いんです。タイトルの「君が手にする全ての安らぎ」も、しっとり響いてくれます。

 しかしこの詩が持つ規則正しさや緻密さといった印象は、どちらかというと、完璧主義者に隅から隅まで、一点の抜け目も無くいつまでも監視されているという、逃れられない不気味さを醸し出してしまいます。しかも、そんな人が「君は僕のもの」とまで言い切っています。こうなると最早、タイトルの「君が手にする全ての安らぎ」は、じっとりとした恨みや皮肉と言ったものでしかありません。

 

 いやぁ……そう考えると強烈なタイトルですねぇ。

 

 さて、この曲は1983年にPOLICEによって歌われた曲です。今でもTV番組のBGM等でよく使われているように思えます。

 洋楽を訳していて「へぇ~、こんな曲だったんだ」と思うことは良くありますが、この曲は群を抜いて強烈な印象を受けました。単に最初の印象とギャップがあると言うだけでなく、余りにも生々しいというか、スティング(POLICEのボーカル)が心を病んで書いた曲なんじゃないかと……フィクションであって欲しいですね(笑)

 


The Police - Every Breath You Take

 

 ただ、曲の内容をさて置けば、淡々と、そしてしみじみとした趣のある曲調は、夏のドライブなんかにぴったりに思えます。1番だけを見て取れば、ただ見守っているという曲なのだなという解釈も可能なので、そういうつもりで聴くのもありかなと思います。

 

 あと、この曲はgleeのシーズン5でも歌われております。部隊のオーディションで役の取り合いとなったレイチェルとサンタナが歌うのですが、この場合はお互い、いつ出し抜かれるのかと、逐一相手を監視するという解釈で使われています。

 


Glee - Every Breath You Take Official Music Video HD

 

訳&言葉について

 メインテーマが、全て文章をひっくり返して名詞にするという手法が取られているので解説しづらいですが、まず「Break a bond」で、「絆を断ち切る」という意味になります。曲中では「You break a bond」(君は絆を断ち切る)をひっくり返し「Bond you break」で「君が断ち切る絆」としています。

 

 また、同じくBreakを使用した「Break a vow」ですが、これは「誓いを破る」という意味になります。なので、同じようの曲中ではこれがひっくり返され、「Vow you break」となり「君が破る誓い」となります。